オオイヌノフグリ どアップ

昆虫写真家の海野和男さんがご自身のHPで紹介されていたのだが、28-80mmf3.5-5.6クラスのレンズの前玉を外すと35mm換算で2.5倍程度の高倍率マクロレンズになるそうだ。画質もなかなか良いとのこと。
キヤノンやミノルタからこういった高倍率マクロの専用レンズが出ているのだが、いかんせん高い。そこへもってきて、こういった数千円で入手可能なレンズを改造して手軽に高倍率撮影が出来るのかと非常に興味をそそられたのだ。
しかし・・・以前は持っていたこの手のレンズ、つい最近ヤフオクへ流してしまったばかりで手元に無い。残っているのはEF28-105mmF3.5-5.6IIだけで、これをバラすのはさすがにもったいない気がする。これに関しては行きつけのカメラ屋で安いものがないか物色することにしよう。
クローズアップ用の道具はチョコマカと揃えていたのだが最近、特にデジタルへ移行してからはあまり使っていなかった。これに刺激を受けて、手持ちの道具でどのくらいの倍率での撮影が出来るのか試して見ることにした。

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OLYMPUS E-1
TAMRON SP90mm F2.8 MACRO (72B)

まずはフォーサーズ機に等倍マクロレンズの組み合わせ。35mm換算で2倍。APS-C機よりも倍率と言う点では有利で横幅17mm程度が画面いっぱいに写るが相手がオオイヌノフグリだとこの程度。

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Canon EOS20D
FD28mm F2.8 S.C.
Kenko reverse adapter

EOS用のリバースアダプターを持っていたのでFD28mmを逆付け。絞りリングの無い最近のレンズでは絞り開放でしか撮れないためFDレンズに登場願った。もっともFDレンズはそのままでは絞りが作動しないのでマクロオートリングというものを併用している。これを使えば絞り開放でピント合わせ、撮影前にケーブルレリーズで絞込んで撮影ということが出来る。
はっきり言って野外でこの撮影はツライ。まずピントの調節がヘリコイドでは出来ない為フォーカシングレールを使ってカメラ自体を前後させないといけないのでセッティングに時間がかかる。構図を決めてから撮影するまでに絞り込んだりといった手間がかかるので風が吹いて被写体が動くとやり直し。
それでも倍率はなかなかのもので、横幅1cmを切る位の範囲がいっぱいに写る。35mm換算で3.6倍くらいか。中間リングを足せば更に高倍率にできるだろう。ちなみに、倍率は広角レンズのほうが高くなる。

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OLYMPUS E-1
TAMRON SP90mm F2.8 MACRO (72B)
REYNOX Macro Explorer CM-2000 2.5X
FL-40

もっと手軽に撮影できないかと、フォーサーズ機+等倍マクロレンズ+クローズアップレンズを試して見た。クローズアップレンズはレイノックス製マクロ探検隊の×2.5のほうで以前コンデジでのクローズアップ撮影用に入手したものだ。
これで横幅1cmちょっとが画面いっぱいに写る。35mm換算で3.5倍位は行ってるかな?ピント調節もフォーカシングリングで出来るのでリバースよりは便利だ。
これは横着をして三脚も使わず地面に置いた状態での撮影で、絞り込んだ状態でピントを合わせたのでちょっと甘いようだ。純正レンズなら開放測光で更に撮りやすくなるのだが・・・。ズイコ-デジタルの100mmクラスのマクロがなかなか出ないのが困ったものである。
ところで、この時点では、フォーサーズ+等倍マクロにマクロ探検隊のほうが倍率が高いと思い込んでいたのだが、先ほど試して見たところによると20D+100mmマクロにマクロ探検隊でもほぼ同じ倍率になることに気が付いた。
そうか・・・マスターレンズ単体での倍率は、供に等倍マクロならフォーマットの小さいフォーサーズのほうが換算倍率は高くなるけれど、クローズアップレンズを付けた時の倍率は焦点距離が長いほうが高くなるんだった。焦点距離10mmの差がフォーマットの大きさによる換算倍率の差を埋めたということのようだ。
であれば、20D+100mmマクロ+マクロ探検隊のほうが開放測光可能で便利だな。
これに更に中間リング、あるいは50mmマクロ用のライフサイズコンバーターを組み合わせて見た(メーカー非推奨)ところ換算5倍超の倍率が得られることがわかった。今度はこの組み合わせで撮って見よう。

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