観てきました亡国のイージス

早速観てきました、亡国のイージス。
感想は実に書きにくいんだけど、うーん・・・。
結論だけ先に書くと、原作を読んでない人は観てから読んだほうがいいようだ。
で、読んじゃった人もまだの人もストーリー展開とかあまり気にせずに映像とか俳優陣の演技を楽しむべし、かな?
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OLYMPUS E-1
ZUIKO DIGITAL 14-45 F3.5-5.6
で、読んでから観てしまった私の感想は・・・


これ、原作を読まずに観た人はどう思うのだろう?まったくストーリーが把握できないんじゃないだろうかと思うのだが。かといって原作を知っている人から見ると全くキャラが立っていない上にメッセージ性も大幅に削られていて不満が大きいと思う。まあ人物の背景を描写する時間も無いから仕方ないといえば仕方ないのだろうけど。だったら原作に拘らず登場人物をもっと削るなりすれば良いのに。
細かいことを言い出せばきりがないんだけど、一言で言えば映画って小説よりも市場規模が大きいだけに制約も多いんだなという事を実感させられた一作だった。原作の最後の方でアメリカの策謀が描かれるけど映画では設定変更。これってこの作品を貫くテーマの最後の噴出口みたいなものなのに・・・。いそかぜが自衛隊を攻撃するシーンも大幅に削られているし、宮津”艦長”が”副長”になったのも防衛庁からの注文かもしれない。また、ヨンファの背景にある北朝鮮の状況も完全カット。当り障りの無いところにまとめた感があるのは気のせいだろうか?
一番かわいそうなのはジョンヒ役のチェ・ミンソかも。ジョンヒがどういう人物なのか全く判らないし、宣伝ポスターにまでなっている水中でのキスシーンなんて全くの意味不明シーンになってしまってる。営業的に女優の出ない映画なんてありえないから出しときました的な扱い?それ以上にこの映画に出演したことで韓国ではかなりバッシングを受けたらしくて・・・。韓国では亡国のイージスは日本の「極右映画」なんだそうだ。そんな配慮もあってかジョンヒはあまり深く描かれなかったのかも知れない。
それはそうとして、真田広之。ラストサムライのカッコいい真田広之のイメージが強かったのだがこういう役もなかなか。カッコよすぎないカッコよさ?西田敏行がいいなんて言ってゴメンナサイ(笑)
映像的には、いそかぜvsうらかぜの戦闘シーンは力が入ってました。ハープーンが発射されて巡航高度へ降りていく様なんて鳥肌もの!あと、最後のいそかぜ爆沈のシーンでは艦橋まわりの実物大セットの爆破シーンが大迫力。船体全体はデカイ模型だと判ってしまうけど、模型が結構デカイってことも判る(笑)
実際に飛ばして撮影したというF2も凄くカッコいいんだけど、これってFSXだよね・・・。ちょっとその経緯を考えると微妙な気分・・・。
さて、どんな映画でも予告編を観ると面白そう!って思うんだけど今回本編前に流れた予告編でダントツ気になったのが「SHINOBI」だ。なんか衣装とか特撮とか、まるで「新チャイニーズゴーストストーリー」みたいなんだけど・・・。まさか天地無極!玄心正法!なんて叫ばないよね。

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