オオゾウムシ

ドクダミの花が咲く頃になると林道端の丸太や切り株の近くでよくオオゾウムシを見かける。ちょうどこの頃が産卵時期らしいので、丸太などに卵を産み付けにきているのかもしれない。

oozoumusi01.jpg
甲虫目オサゾウムシ科
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

この日も丸太の近くのドクダミの葉の上にいるオオゾウムシを見つけて撮ろうとしたらアリが一匹上に乗っかっていた。まるでインドの象使いのようだが、この後アリはゾウムシの触覚を攻撃し始めた。他の部分は噛まれてもまるで平気だったオオゾウムシもさすがに触覚を噛まれるのは嫌いと見えて、そのまま葉っぱから転がり落ちてしまった。
アリは何の理由があって攻撃するのかさっぱりわからないのだが、このアリの無差別とも思える攻撃本能は植物にとって利用価値があるものらしい。
植物の中には花以外の場所、例えば葉の付け根などの場所に蜜腺を持っているものがあるのだが、これで呼び寄せたアリが葉などを食害する昆虫を攻撃する事によって身を守っていると考えられている。
蜜を横取りする敵だけ攻撃するのでは植物にとってガードマンとはなりえないだろう。まあ、これはタマタマ蜜を出した植物をアリが護ってくれたので生き残ったのだと考えられなくもないが、やっぱり不思議な契約関係だと思ってしまう。そもそも何故アリはこんなに攻撃的なのか・・・いや、人間ほどじゃないかな?うーん。
・・・いつもこんな事書いていると、まるで人間嫌いみたいだ。いや、好きっスよ人間(笑)

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